北郷町 猪八重渓谷の概要
この地 北郷町にある猪八重渓谷は 大荷田国有林内に属し 渓谷沿いの常緑広葉樹林帯は自然維持林及び森林空間利用林として保存されている。 この地独特の多雨多湿の環境の中 コケの種類量とも他に例を見ないほど豊富である。
猪八重渓谷ウォーキングロード(通称:コケロード)カシ、シイ、タブなどの常緑広葉樹林と猪八重渓谷の美しい滝郡からなる風景林、五重の滝まで片道約3km(約60分~ゆっくり歩いて90分)の遊歩道は絶好のハイキングコース、また、世界でもめずらしいニチナンゴケなど300種類ものコケの宝庫としても知られている。
猪八重渓谷蘚苔林
植物学者として有名なコケ博士「服部新佐」氏の所管する服部植物研究所の調査研究によって発表された自然林内のイチイガシ シイ モチノキ ホソバタブ ヤマビワに着生する蘚苔類群落により世界でも珍しいコケの宝庫として学界の注目を集めている。中でも 流合の滝付近には「カクレゴケ」という金緑色に光る大型のコケが樹上に見られる猪八重渓谷は 郷谷 流合 五重の滝 はまぐり岩屋と連なり 深山の中に清浄な空気と清流が調和をなし自然林のもつ風格を備えている。
日本蘚苔類標本には 猪八重渓谷のコケが多数収録されている。これらの標本は遠く欧米の博物館大学に送られ多くの学者の研究に役立っている。服部博士の研究によって解明された世界的に珍しい蘚苔類の発表により猪八重渓谷のすばらしい景観が天下に紹介されたものであり北郷町における価値ある森林観光資源として喜びにたえない。
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